数字の後ろの単位まで確認しましょう
フード量の計算に入れるのは、100gあたりのカロリーです。パッケージの「代謝エネルギー」「エネルギー」「カロリー」の数字と、その後ろの単位をひと組で確認してください。
kcal/100gならそのまま、kcal/kgなら10で割る。1袋あたりの表示なら、袋のカロリーを内容量(g)で割り、100を掛けます。袋の重さだけからカロリーは分かりません。
以下の数値・ラベルは説明用の架空例です。実在商品の写真や給与量の推奨ではありません。
1. 裏面・側面の「代謝エネルギー」を探す
成分表示の近くを見てください。ペットフード協会は、成分と併せて代謝エネルギー(一定量あたりのカロリー)が表示されることが多いと説明しています。たんぱく質や水分の「%」は、カロリーそのものではありません。出典:ペットフード協会のパッケージ解説
表示が見つからない場合は、メーカー公式の同じ商品・同じ種類のページを確認しましょう。似た名前でもドライ、ウェット、年齢別で別商品になっていることがあります。分からなければメーカーに問い合わせ、計算欄の初期値を実際の値として使わないでください。
2. 表示の単位に合わせて換算する
| 手元の表示 | 計算 | 入力する値 |
|---|---|---|
| 350kcal/100g | 換算なし | 350 |
| 3,500kcal/kg | 3,500 ÷ 10 | 350 |
| 1袋80gあたり64kcal | 64 ÷ 80 × 100 | 80 |
1kgは1,000gなので、100gはその10分の1。「3,500kcal/kg」を3,500のまま入れると、カロリーを10倍に入力したことになり、計算されるフード量が10分の1になります。
「1袋64kcal」と「64kcal/100g」は別の表示です。袋あたりの表示は必ず内容量と一緒に読みます。たとえば上の80g袋を半分食べた場合、摂取カロリーは64 ÷ 2=32kcalです。
3. フード量・月のフード代の計算へ
- 体重とライフステージを入力します。食事の指示がある場合は獣医師の指示を優先してください。
- 「カロリー(kcal / 100g)」に、換算した数字を入力します。上のドライ例なら350です。
- 「おやつ等の割合(%)」は実際のカロリー割合に合わせて入力します。おやつ等を与えない場合は0%です。
- 費用も見るなら「1袋の価格」と「1袋の重さ(g)」を入力します。2kg袋なら2000です。価格は同じ購入条件の税込額を使います。
- 結果の1日量と30日分のフード代を確認します。
計算の関係を見るため、主食分が1日280kcalと仮定します。350kcal/100gのフードなら、280 ÷ 350 × 100=80g/日。2kg・3,000円の架空の袋なら、3,000 ÷ 2,000 × 80 × 30=3,600円/30日です。280kcalは犬猫の標準必要量ではありません。
この金額は食べる量に応じた費用です。袋単位で購入するため、その月にレジで払う金額とは一致しないことがあります。送料やおやつ代も別途見込み、年間の飼育費用に実際の月額を入れると、家計全体の確認につながります。
4. ドライとウェットを併用するときは合計で
フード量の計算ツールは、1種類のカロリーを入力する形です。2種類を使う場合、一方の1日量を全部与えたうえで、もう一方を足す計算にはしないでください。
算数の例として、主食分280kcalのうち、上のウェット1袋64kcalを割り当てると、残りは280 − 64=216kcal。350kcal/100gのドライに換算すると216 ÷ 350 × 100=約61.7gです。フードの組み合わせが栄養的に適切かどうかを、この式だけで判断することはできません。
おやつも合計に含めます。AAHAは、おやつの総量を1日の摂取カロリーの10%以下にするよう案内しています。ここでいう10%は重さの割合ではありません。出典:AAHA「Prevention of Obesity」Table 6
食事の変更や療法食の併用については、かかりつけの獣医師に確認してください。計算結果をそのまま固定せず、体重・体型と食事の指示に合わせて使います。
入力前の最終チェック
- 同じ商品・同じ種類の表示を見ていますか?
- kcalの後ろは「100g」「kg」「1袋」のどれですか?
- 袋の容量はkgからgへ直しましたか?
- おやつと他のフードを含めて考えましたか?
出典は本文の該当箇所に記載。単位換算と費用例は上記の式で算出しています。